街並み照らすヤツら

时长: / 首播:2024-05-25
「偽装強盗をバラされたくなければ、今すぐ街を出て行け」――。商店街を挙げてのイベントが近づくなか、保険会社に脅された店主たちが次々と夜逃げし、不安に駆られる正義（森本慎太郎）。時計店の向井（竹財輝之助）の話では、商店会長の大村（船越英一郎）と息子・光一（伊藤健太郎）が保険会社と結託し、再開発のために商店街をつぶそうとしているらしい。「俺はもう出てくよ」…警察の目を気にする向井も店を畳んで街を出て行ってしまう…。

一方、彩（森川葵）は、相次ぐ強盗事件が正義たちによるヤラセだったと知って怒り心頭！問い詰められた正義は「俺と彩の生活のためだよ」と必死に弁明するものの、怒りが収まらない彩は我慢の限界に達し…！
そんな中、正義と荒木（浜野謙太）のもとに、また新たな依頼者がやって来る。しかし今度は、偽装強盗よりも危険な依頼で…。

もう一度、人が集まる街にしたい！でも自分のやり方は本当に正しいの！？迷い始める正義に最悪の事態が待ち受ける、怒涛の第5話！！

以下、ネタバレを含みます。
「倉庫に火ぃ付けてくんねえかな」――商店街でビルや倉庫を所有しているツチヤが、正義と荒木に放火を依頼してきた。火災保険をもらって、今ある倉庫を若者が集まるような新しい建物に建て替えたいというのだ。「もう一度、人が集まる街になるのを見たいんだ」と言うツチヤの思いに胸を打たれた正義は、「やろう、街のために」――。

その夜、正義はスナックで大村と鉢合わせる。イベントが成功したことにイラ立つ大村から「今まで何の努力もしてこなかったぐうたら人間たちが、今さら踏みとどまるな！」と罵倒された正義は、珍しく大村に食ってかかる…「開発なんかしても、ここに住んでる人を大事にしなかったら、どうせまた寂れますよ。建物とか、道路なんかより人ですよ。何でそれが分からないんだッ！」――。

一方、彩は夜道でシュン（曽田陵介）に追いかけ回されてしまう。偽装強盗のことを聞いて以来、シュンのことを避けていた彩は、そのせいでシュンを怒らせてしまったのだ。「なんで俺が避けられなきゃなんねーんだよ！」とキレるシュン。おびえる彩は必死に走り、なんとか逃げ切るが…。

放火の準備を進める正義に、迷いが生じる。『新しい建物に人を集めて街が生まれ変わる』…自分たちがやろうとしていることも、大村がやろうとしていることと同じ…？
悩みながら迎えた放火当日。正義は荒木と一緒に倉庫に忍び込み、作戦通りに4階の機械室に火を付けようとして、「うあぁッ！」…驚いて思わず声を上げてしまう。暗闇の中に、ホームレスらしき高齢の男が倒れているのだ！「…死んでる…」。どうしていいか分からずパニックの正義！しかもすでに火の手が上がってしまっている！ビビった荒木は「俺もう行くわ」と一目散に逃げ出して…。
このままにしておけない…正義は衝動のままに遺体を倉庫から運び出すと、人けのない橋の上に遺体を寝かせ、足早にその場を離れる…「俺は何をやってるんだ。俺はただ…普通の生活がしたいだけなのに…」。走り出す正義の目に涙があふれ…。

家に戻った正義は、テーブルの上の書き置きを見て固まってしまう。『もうげんかいです』――彩が本当に家を出ていってしまったのだ…。さらに間髪を容れずに刑事の日下部（宇野祥平）が現れ、「お友達の荒木くんが捕まったよ」。絶体絶命の正義で――。